1.はじめに
思い立ったが吉日、ブログなるものを開設してみた。これまで個人のブログというものは書いたことはなかったのだが、Twitterのフォロワーさんのブログを読んでいたら、急に自分もやってみたくなるものだ。毎日のようにTwitterにかじりつき、クラシック音楽を聴きながら、初学者なりの感想を垂れ流すことはしていたが、Twitterの欠点は長い文章を書くときにスレッドにしなければならず、全部読んでもらえないことだと気づいた。
特に私は文章が長く回りくどい性質があって、短文が苦手だし、何なら自分自身のための記録としても、やってみてもよいのではないかと思うようになった。最近では新型コロナウイルスのせいでやることも減ったのもある。そういう理由で、毎回長文になることが予想されるが、そこはご容赦いただきたい。
2.自己紹介
さて、自己紹介をしようと思う。縁あってウィーンという街を第2の故郷のように愛し、クラシック音楽をいつも聴く。楽器経験は幼少期のピアノだけなので、実質ないようなもの。ただ単に音楽に耳を傾け、時に聴き比べ、時に新規開拓しながら、より深い趣味にしていきたいと考えている。よく聴く分野はオペラ。最近は交響曲なども以前よりは聴くようになった。
Twitterではこんなアカウントを運営している。特に有益な情報は流していないかもしれないが、フォローしていただけるとありがたい。現実逃避のために使っているアカウントだが、最近は喧騒に揉まれ、浮上頻度が明らかに低下している。とはいえ、今後もフォロワーさんたちとの交流や自己満足のために積極的に使っていきたいとは思っている。
3.クラシック音楽の沼へ
縁あってウィーンを愛しているからに他ならない。ある日、気になって中古で購入してしまったCDがすべてを物語る。そのCDはこちら。
そう、私の原点は間違いなくヨハン=シュトラウスなのだ。懐かしさを感じさせるようなウィンナ・ワルツの世界に身をゆだね、聴いているうちにどんどんはまった。ヨハン=シュトラウスからウィーンフィルのニューイヤーコンサートに移り、さまざまな指揮者を知った。ウィンナ・ワルツという分野では特にヴィリー=ボスコフスキーに惚れたし、そこからウィーンフィルが大好きになった。指揮者に注目するという面では、初めはカルロス=クライバー、そこからバレンボイム、ウェルザー=メスト、ヤンソンス、メータ…とどんどん聴いた。そこにはアバドやカラヤン、ムーティもいた。それが今後オペラに進出するきっかけとなった。
初めて舞台作品に触れようと思って聴いたのがヨハン=シュトラウスの喜歌劇《こうもり》だった。クライバーの指揮で、バイエルン国立歌劇場での公演。楽しくて仕方なかった。次いでレハールの喜歌劇《メリー・ウィドウ》を見た。これも楽しかった。だから今度は「歌劇(オペラ)」というものを見てみたくなった。
オペラの世界に入ろうと思ったとき、取っ掛かりはやはりヨハン=シュトラウスにあった。カドリーユである。特に歌劇《仮面舞踏会》のカドリーユ(op. 272)を聴いて大好きになった私は、ヴェルディの《仮面舞踏会》からオペラを聴き始めた。知っている歌手は三大テノールぐらいしかいなかったので、ドミンゴを聴いた。このCDである。
ドミンゴやヌッチに圧倒された。ドミンゴはこの時に惚れたし、ヌッチもここからイアーゴ(オテロ)、リゴレットと聴くにつれて大好きになった。そこからオペラ沼にはまり、ヴェルディ、ヴェリズモ、モーツァルト…と浅くではあるが、だんだんとレパートリーを増やしている。
4."Eine wienerische Maskerad' - und weiter nichts?" とは何か
思えばウィーンで《ばらの騎士》を観てから1年以上が経っている。ウィーンという場所で、ウィーンを舞台にした作品を見ることができたのは、今でも私の中で大きな部分を占めているように思う。実際に舞台を観てから、どんどんこのオペラが好きになった。魔法がかかったかのようだった。だから、Twitterのアカウント名をその時点で "Der Rosenkavalier, op. 59" に変更した。作品番号を付けたのは、何となくこういう名前の人がいそうだったから、差別化を図っただけである。この "Eine wienerische Maskerad' - und weiter nichts" という台詞は第3幕の終盤に登場する。
あえて "?" で終わらせたのは、私のブログの内容がそうなのかは、読者の皆さんに判断していただきたいからで、そこに正解はない。時に笑劇のような内容を投稿するかもしれないし、時に《エレクトラ》のような内容を投稿するかもしれない。温かく見守っていただけると嬉しい。
初っ端からだいぶ長くなってしまったし、夜も更けてきてマーラーを聴きながらしんみりしてきたところなので、この辺で失礼する。読んでいただけてうれしく思う。これからもよろしくお願いしたい。